Floating Sheep
※ワイヤーの状態に関しまして
推定1950年前後のヴィンテージワイヤーであり、またかなりの細身でもある為、経年によるシルク被膜のほつれが随所で見られる場合がございます。
現在ワイヤーの残数(=製作可能数)が少なくなってきており、ワイヤー使用部が巻きスプールの深部である為か、シルクほつれが当初よりもかなり顕著に現れている状態です。
ただシルク被膜の下地となる導体部分はエナメルでコーティングおよび絶縁されている為、品質上問題はなくショートの恐れもございません。
見た目上、シルクほつれが強くなってきている事を予めご理解頂けますと幸いです。
⚫︎Floating Sheepについて
初代フラッグシップケーブル「Sieve Sheep」をはじめ、WAGNUS.はこれまでに当ブランドの代名詞といえる“Sheep”と名の付くキャリア最高品質・音質作品を生み出してきました。
本作もそれらの例に漏れず、レジェンドクラスの資質と実力をもつ最高のケーブルとして自信をもってお届けします。
この線材を手に入れられたのは幸運という他ないものでした。詳細は残念ながらトップシークレットですが、Sieve Sheepの線材と同じドイツ入手ルートの信頼できる友人から「1スプールのみだが、あのワイヤー(=Sieve Sheep)と製造元が同じで、年式も近く(推定1950年前後)、更に細いものがある」という情報がきっかけでした。
その気になるスペックですが、なんと1芯あたり0.05mmの30芯シルク巻き銅線という超極細で贅沢な信じられない構造でした。これはFrosty Sheep開発の経緯から鑑みても、現代技術でイチから設計開発しようとも実現はおそらく不可能かと思われます。
「Floating Sheep」のサウンドが完成するに至るまで、幾度もの実験によるトライ&エラーのくり返しの日々でした。今年の秋初め頃に、まだ試験段階でしたが片鱗を聴かせ始めていたものに「Prototype F-S」と一時的に名付け、数回に渡りイベントにてフィードバックの為の試聴サンプルとして展示を行っていました。
展示の段階ではそこそこの評価を頂いていましたが、「まだまだもっと良くなる」という確信がありましたので、それからも実験とノウハウから追い込みを続け…遂に完成、正解に辿り着きました。
⚫︎Floating Sheepのサウンド
伝説の初代フラッグシップ「Sieve Sheep」で衝撃を受けられたであろう感覚に近しいインパクトを与えられるクオリティです。
このか細い線からはおよそ考えられない程に力強く、高密度で、圧倒的な解像度、そしてどこまでも音楽的でハートに響くサウンド。
「Prototype F-S」の頃から顕著であった、弊社随一レベルの超精密で伸びやかに捉えた高域表現はそのままに、この完成版では中低域に一層の厚みとナチュラルなグルーヴにより「繊細表現に優れているけど、ケーブルの見た目通り多少なり不足感、頼りなさも感じる」という印象を解消できました。
プロトタイプの段階でも「この細さにしてはパワー感がある」ものでしたが、それでも「何かが足りないのでは」という疑念は残り続けました。そういった懸念を吹き飛ばすに値する、明らかな洗練さと密度、纏まりがこのケーブルには感じることが出来ます。 聴くものを包み込む様な倍音、リアルに迫り続けるドラムの金物、コシの据わったベースライン、ハートに訴えかけてくる声。ぜひ実感下さい。
製作納期について
・本製品はオールハンドメイドによる完全受注製作につき、製作完了および発送までおおよそ2週間の納期を頂戴いたします
・納期はバックオーダーの状況によって前後する場合がございます
SPECIFICATIONS
Super rare 50’s German copper litz wire
Highest pure twist double silk insulator
Professional solder
Clear PE tubing
Cable color:Silky Pink
ケーブル長さ : 約120cm前後
耳側にはSHURE掛けとしてもお使い頂けます(標準:針金なし・クセ付けあり)針金ありに変更も可能。
マスタリングスタジオクラスの精度で追い込んだ性能とサウンドのケーブル仕様
ハイレゾ音源再生を意識し最高品質の素材を電気電送の知見から製作
周波数バランスの胆になるツイストの掛け処理と巻き方向にも拘って製作
圧倒的に追い込んだ高品質ハンダとアセンブリ技術によって製作
高音質を実現すべく心を籠めてオールハンドメイドにて製作させて頂いております
プロマスタリングエンジニアでもあるCable maestro, Haru Wagnusとそのチームが技術を投入し、世界最高性能・最高音質のPortable Cableを、最高のワイヤーを惜しげもなく使いここに完成。
「電気電送」「導体抵抗」「比誘電率」「構造ジオメトリー」という基礎理念を根源としつつ、プロ音楽家の観点で「超高音質」作品を誕生させました。是非ご賞味ください。